藤田憲一ふじたけんいち
最終更新:2015-05-12
株式会社nci
代表取締役社長 - 1970年 / 愛媛県出身
1970年、愛媛県生まれ。中央大学法学部卒業。大学時代、司法試験の著作権に関する勉強の過程でインターネットに出合う。卒業後入社した、ダイレクトマーケティング広告会社、大手広告会社で商品開発や広告戦略企画において手掛けた複数の商品がヒットし、業界紙、一般紙に注目される。その後、大手シンクタンクで国内トップクラスになったコミュニティの育成、テキストマイニングなどのプロジェクト立ち上げを行う。その過程で「とくっちドットコム」の CEO(最高経営責任者)に就任。業績を立て直し、女性サイトでは国内トップの投稿数を誇るサイトに育成。2003年には大手電機メーカー系列ポータルサイト運営企業の事業部長に就任。2004年7月、33歳でガンを発病し、手術を受ける。2005年12月、同事業部の分社化により代表取締役に就任。初のオーナー社長となるが、年明けの1月、ガンの再発が見つかり、余命3カ月の宣告を受ける。そのリミットを振り切って、現在も闘病を続けながら命をつないでいる。今年6月に発売された自著『末期ガンになったIT社長からの手紙』(幻冬舎)が話題となり、マスコミ各社からの取材依頼が絶えない。
(http://case.dreamgate.gr.jp/mbl_t/id=338より)
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InterviewWatch 登録日: 2015/05/12
2006年1月23日。スキルス胃ガンの再発が見つかり、藤田憲一氏は余命3カ月の宣告を受けた。この日は、ライブドアの堀江貴文氏が逮捕された日。「逮 捕されて、すべてを失ったとしても生きられるだけうらやましい」。思わず口に出た言葉……。出口の見えない絶望……。しかし、絶望感にさいなまれる中で、 彼は新たな光を見つけた。「今の医療が治せない病気なら、自分の力で治すための行動をしてみよう」。「例え病気は治せなくて死んでしまったとしても、生き ているうちに意味があるものを残そう」。そして、「藤田憲一という人生の総仕上げ」と題した事業計画を書き上げた。この計画の根底には、彼がずっと胸に抱 いてきた、「個人が情報発信をし、社会に影響を与える世の中をつくりたい」という志がある。さあ、行動開始。自分流の「メディアとネットの融合」を目指し て……。自ら灯したその光が、藤田憲一という人間に1日、1時間、1秒だけでも先の未来を見せようとしているのか、取材日である今日7月10日は、彼が余 命宣告を受けたリミットからすでに2カ月と2週間を経過している。この日、藤田氏は、優しく、ていねいに、そしてゆっくりと私たちのインタビューに答えて くれた。青春時代からこれまでに至る経緯、大切にしている考え方、そしてプライベートまで大いに語っていただいた。

余命3カ月の宣告のリミットを振り切って「藤田憲一という人生の総仕上げ」と題した事業計画を書き上げた藤田氏の幼少時代から、現在(取材時)に至るまで、人生の軌跡をまとめたかたちのインタビュー。
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